大阪デモクラ塾第4回講義「社会は損得を超えられるか―なぜ民主主義が必要か―」 | 民進党大阪府連 | 国民とともに進む。

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大阪デモクラ塾第4回講義「社会は損得を超えられるか―なぜ民主主義が必要か―」

大阪デモクラ塾第4回講義「社会は損得を超えられるか―なぜ民主主義が必要か―」

2016.4.19
第4回目の講義が4月10日(日)14:00から、民進党府連で行われました。

講師は、政治、文化など様々な分野にわたり論理的な考察をし続けている社会学者・宮台真司さん(首都大学東京教授)宮台先生は、今、民主主義は機能停止していると規定し、その原因をグローバル化による中間層の崩壊がもたらす『感情の劣化』に求めています。そして、その処方箋は『民主主義にふさわしい感情の働きの涵養』であるとしました。

「いい社会とはどんな社会か?」という命題に対して、「損得」よりも自然に湧き上がる心=「内発性」で行動する社会がより良い社会と指摘しました。

 

 

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講義をおこなう、宮台真司先生

人や社会は損得を超えられるか?

では、人や社会は「損得」を超えられるのでしょうか。宮台先生は、1930年代の学者カール・シュミットの「全体を見渡せる能力のずば抜けた人が、人気者の指導者になって、みんなを引っ張れば、大きな社会でもみんなが損得を超えて頑張れる」との考え=ヒットラーを正統化した全体主義を紹介しつつ、その危険性と現代での復活について、安倍政権と結びつけながら説明しました。

 

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生徒からの質問に答える宮台先生

宮台先生は、ルソーによる民主主義の定義を引用し、「決定が何を意味するのか」をみんなが理解し、その決定によって誰がどんな不利益を被るのか想像でき、苦しませたくないと感じられる「顔が見える小さな社会」であれば、人や社会は損得を超えられるとしました。そして、これをより大きな社会にあてはめていくと、「顔が見えるグループ」の範囲で解決できない場合は、いくつかの「顔が見えるグループ」の代表からなる「代表グループ」で決めればいいことになり、それを超える範囲のことには「大代表グループ」が対処すればいいことになります。これらを積み重ねていけば、どんな大きな社会でも対応できます。

宮台先生は、そう、これこそが自治であり、補完性の原則であるとし、自治を育てることが民主主義にふさわしい感情の働きの涵養につながっていく、と結論づけました。

 

次回は、5月8日(日)上村崇ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟前代表をお招きし「政策の力で勝負する地方自治~ローカルマニフェストの実践~」と題し、第5回目の講義を行います。